頭だけのチブルシーサー
沖縄には数々のシーサーがいます。が、このシーサーは、チブル(頭)シーサーといいます。以前は結構あっちこちで見かけたのですが最近は少なくなったかな?

瓦屋根の上によくいたよ。赤瓦の上、セメン瓦の上にひょっこり頭だけ、ネコちゃんが箱から顔を出して覗いているような表情をしていておちゃめでかわいいでしょう。シーサーは、それぞれの顔が職人に似ているとの評価もあり、同じ顔の手作りシーサーは職人ブランドで見慣れてくるとどの職人のシーサーか解るようになってきます。下の写真のシーサーも、新垣得二(シーサー職人)のやさしさがこのシーサーにもにじみ出ています。

チブルシーサーの置き方
シーサーといえばペアになっているのが通常ですが、このチブルシーサーは、ペアではありません。屋根の上に置かれているシーサーはほとんどが一匹で、外に向けて置いて(設置)あります。沖縄では、古くから降魔除災の魔除け(守護神)として崇められてきたシーサーは屋根の高い位置に目立つように大きなサイズのシーサーが置かれていました。でも、最近は門柱や外壁などスペースが小さい場所に置いたり出来るようサイズもいろいろあります。ペアのシーサーだと置けないけど一匹なら置けると思っているあなたにはチブルシーサーがいいかも・・・
屋根の上に設置 門柱に設置 玄関ポーチに設置
こんな感じで・・・頭だけのシーサーでもやっぱり存在感はあります。
屋根の上は定位置で青空が広がると素焼きのシーサーは見栄えよく堂々としているように感じます。
門柱に置くと、「いらしゃいませ~」となんとなくやさしく声をかけているようで人が集まってきそうな感じで・・・愛嬌も
玄関ポーチや玄関は、なんとなく待っていてくれたネコちゃん、犬ちゃんのようでおちゃめな感じになります。
頭だけのシーサーでも、設置場所で雰囲気や表情が変わり、見る人を楽しませてくれるものです、一期一会というかビビッときたらそのシーサーを手に取ってじっくりイメージしてみるのがいいかも・・・
あなたの環境にあったすてきなシーサーを見つけてくださいね・・・僕は、チブルシーサーだよ。