琉球ガラスは材料と作り方で表情が変わる
最近の琉球ガラスはとてもきれいで一昔前の琉球ガラスとは見違えるほどおしゃれで色鮮やかな琉球ガラスが作られています。グラスをはじめ、琉球ガラスのランプ、建築用ガラスタイルや洗面ボール等、様々な分野で利用されるようになりました。
琉球ガラスの底の仕上がりについて
今回は、そんな琉球ガラスを販売していてたまに聞かれる琉球ガラスの底にみられるすりガラス状の削った後の疑問点についてです。琉球ガラスの底もいろいろで、うろこ状の痕、少し黒ずんだ痕すりガラスのような痕等。

琉球ガラスの底の画像
雑な仕上がりの琉球ガラスの底って気になりますか?
これを機械を使ってきれいに艶を出そうとすると割れてしまう可能性があるので、すべて手作業で仕上げています。手作りだから流れ作業で効率よく作り上げていく・・・
ではなぜすりガラス状態に
仕上がった琉球ガラスを徐冷窯から出してテーブルなどに置いたとき稀にカタカタと音がして安定しないものがあります。また、底面にテーブルなどを傷つけるような異物が付着している場合もあります。
これって、もしかしたら宙吹きカラス工房虹のガラスだけかも・・・と思っている方は多いかもしれません。
これには理由があります
ひとあじ違う琉球ガラス、琉球稲嶺ガラス
それは、作品の種類のが多くその分使う材料も多種多様で、宙吹きガラス工房虹の琉球ガラスは、工房入り口にある大きな石の看板「琉球稲嶺ガラス」を見たらわかるように、ひとあじ違う特別な琉球ガラスであることは間違いない。(琉球ガラスの技法で紹介)
琉球ガラスの作り方は他と変わりはなく、吹き棹を使って宙吹き、型吹き(型に入れて吹く技法)で作品を仕上げていきますが、どうしても出る底の部分(ポンテ棹からの切り口)の跡それを炎で炙り滑らかにしていくのですが、その部分に刻印をしたりするときの歪みや不純物など、また冷却窯での付着物があります。
その付着物等を取り除くためにサンドペーパーなどで仕上げ職人さんが手作業で擦り落とし滑らかにします。その痕がこのすりガラス状態に・・・それをしないとお皿などの場合は重ねた時に内側に傷がついたり、テーブルに配置した時に傷がついたりします。
だから、必要な作業。
見た目は人によっては雑さかもしれない、でも手仕事ならではの検品の証というわけです。
職人によって命を吹き込まれた琉球ガラス達は個々の輝きをもって店頭に並んでいます。
そんなガラスの中に手仕事を見ることができます。
特に琉球稲嶺ガラスの場合は、ガラスの温度、気温、材料となる廃瓶の状態、ブレンドによってガラスの表情も仕上がりも変わります。見た目の同じ透ガラス(透明)でも少し黄色身がかったもの、少しくすんだ感じのもの、そしてすりガラスのような仕上がりのものすべてが昔ながらの製法とほぼ廃瓶を使っているこだわりと技を吹き込んだ球稲嶺ガラス、宙吹きガラス工房虹のガラス作品はひとあじもふたあじも違う。
それだから使うほどに手仕事が見えてくると同時に愛着が湧く・・・

あなたがすてきな琉球ガラスに出会えるように・・・ YouTubeで観る 琉球ガラスの海中

宙吹ガラス工房虹について https://www.cocoro.okinawa/niji/index.html